第2回目のテーマ作曲家は、第1回目のマーラー、そして1991年に没後200年記念をむかえるモーツァルトとし、2人の作品がプログラムの中心におかれました。7月には、モーツァルトの作品を対象にした〈ダブルリードコンクール〉が開かれ、オーボエとファゴットの2人の新鋭が優勝し、〈日本フィル〉との共演が行われました。新しい世代と旧い世代の対話も、この音楽祭の目的の1つなのです。この他〈マーラーとモーツァルト〉〈音楽都市と音楽祭〉についてのシンポジウムなど、アカデミックな音楽についての討論の場もありました。日本では、ほとんど類例のない〈フェスティヴァル・レジデンス・オーケストラ〉としてこの音楽祭の期間中、日本フィルハーモニー交響楽団が音楽祭専用のオーケストラとして津山に滞在しました。「モーツァルト/オペラ・魔笛」「日本フィル/ポップスコンサート」「日本フィルコンサート」などに出演するほか、オープニングコンサートでは津山市民オーケストラへの協力、「日本フィル地域コンサート」として、津山を中心とした一市五郡の会場に出演して弦楽四重奏などに分かれて児童生徒への音楽プレゼントを開催。作陽音大交響楽団と地元市民合唱団との合同によるマーラーの大曲「交響曲第3番」への出演などアマとの共演、地域住民との交流を深めながら幅広い活躍をしました。また、6日間の期間中、総出演者はプロ・アマ含めて、約2260人、聴衆は15700余人でした。特に今回はテーマ作曲家グスタフ・マーラーの孫娘マリナ・マーラーさんも来日し、オープニングにはメッセージを述べたほか各種催しに出席して彩りを添えました。
マリナ・マーラー